毎日新聞 >トリノ冬季五輪2006 > へぇ〜(^▽^*)フィギュア
<27>ぜんそくの選手はフィギュアで大成する?!
−抜粋−
女子フィギュア銅メダルのイリナ・スルツカヤさん(ロシア)も、ペアで7位入賞の井上怜奈さん(アメリカ)も、さらにはスピードスケートの清水宏保選手も、小児ぜんそくだったといいます。
スケートは、滑っている間はずっとスクワットのように足腰を鍛えている上、無意識でバランスをとっているので全身の筋肉運動もしています。しばらくサボってからスケートに行くと、足より、背中や腹が筋肉痛になるんです。
外気が低いため無駄に体温が上がらず、かなりキツイ筋肉運動でも、2〜3時間は継続できるんです。基礎体力をつけるには持って来いですね。
厚生労働省の資料を見てびっくりしました。運動療法の注意書きに、「鼻で呼吸すること」とあるのです。そして、継続的な有酸素運動が良いとも。無意識に鼻で息を吸うフィギュアは、運動療法の条件をバッチリ満たしているのです。
病気と向き合った選手は、自分の壁と向き合い、そして乗り越えてきます。そんな心の強さが、本番強さにつながるのでしょうか。ぜんそくの子どもこそ、一流アスリートの希望があるのかもしれません。【野口美恵】
2006年2月27日